「BABYMETAL:スーパースターの証明」

「BABYMETAL:スーパースターの証明」

BABYMETALは「アイドルとメタルの融合」をテーマに結成されたユニットです。

そして宿命と言ってもいいかと思いますが、「アイドルなのかアーティストなのか」という論争がこれまで幾度となく様々な媒体で繰り返されています。

メタル原理主義者がBABYMETALをメタルだと認められないというのも理由はここにあると思います。

 

ただ、大前提として言っておきたいことは、「アイドルとアーティストは、どちらが格上とか格下というものではない」ということです。

 

アイドルにはアイドルの素晴らしさが、アーティストにはアーティストの素晴らしさがあります。

アイドルには成長のドラマがあり、アーティストには芸術性の爆発があります。

 

私はライブにはまだ計3回しか参加できていないのですが、ライブに参加する中でこのテーマについての捉え方に変化がありましたのでご紹介したいと思います。

以下、ライブレポートです。

 

「平成26年3月1日:日本武道館(赤い夜)」

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この日、私はモッシュッシュシート上手側にいた。

全編神バンドと共に演奏される楽曲のかっこよさにただただ感嘆していた。

 

そして、あの事件が起こった。

 

まず、目の前でMOAMETALが足元の照明に躓いた。

その先は奈落。

「危ない」

と思った瞬間、MOAMETALは体勢を立て直し、花道に飛び移った。

 

ほっとした次の瞬間、YUIMETALの姿がない。

モッシュッシュピット後方、スタンドの下を何人ものスタッフが全力で駆け抜けていく。

私は状況がつかめず、周りのざわつきからやっと事の重大さを理解した。

 

ステージに目を移すとSU‐METALとMOAMETALの姿。

 

私は二人を全力で応援した。全身全霊の全力で。

 

アオリの時間が終わって曲が再開すると、スクリームパートではMOAMETALの声だけが響き渡る。

相棒を失ったその声はどこか不安げで、しかし、プロフェッショナルとしての気高さも兼ね備えていた。

 

私はMOAMETALから目が離せなくなり、その一挙手一投足に涙が止まらなかった。

 

長い暗転の間、YUIMETALコールで武道館は一つになっていた。

もう止めてくれ、これで中止でも構わない、と本気で願っていた。

 

明転、YUIMETALの姿、狂喜、疾走、号泣、そして笑顔。

 

そのドラマは成長という一言では言い表せられない、とてつもない変化として私の心に刻まれた。

 

「平成26年8月17日:サマーソニック大阪」

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この日、大阪は前日の雨もあがり、例年通りの灼熱のサマソニとなった。

私は2003年にRadioheadを観てから、何回か参加できない年がありつつも、毎年サマソニに行くのを楽しみに一年を過ごしている。

今年の大本命はもちろんBABYMETALだった。

下手のかなり前方に位置をとることができ、目の前で繰り広げられる現在世界で一番面白いエンターテインメントに無我夢中になった。

 

最後、目の前にはIDZのクラウチングスタートで待機しているYUIMETALの姿があった。

下を向きながら、大きく息を吸い、ゆっくりと吐き、真剣な表情で呼吸を整えているYUIMETALに生命の神秘を感じた。

 

身震いした。

 

この灼熱の中、平然とパフォーマンスしているようでそうではなかった。

 

体力の限界と戦っていた。

 

その事実に眩暈を覚え、私はまた全力で応援した。

強烈な圧縮の中、この日は私が本当の意味でモッシュッシュメイトになれた日でもあった。

 

「平成26年9月14日:ワールドツアー2014幕張(二日目)」

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この日、私はモッシュッシュピットBブロックにいた。

魔法陣が組まれた武道館とは違い、ステージに大型スクリーンのみというシンプルな演出で、パフォーマンス一本での勝負を挑まれているような気がした。

 

この日のBABYMETALは圧巻だった。

 

特にSU-METALは威厳、風格のようなものを身にまとい、その声は預言者のそれであった。

私は卑弥呼に謁見した群集の一人の気持ちを疑似体験できたような感覚になり、歓喜と畏怖の両方が混ざり合った熱狂にまかせて体を動かし、声を上げた。

 

曲間の一瞬、私はこの日全く応援をしていないことに気が付いた。

まわりを見渡しても同じように誰も応援していなんじゃないか?と感じた。

そこにはただただそのパフォーマンスに熱狂し、喜びを爆発させているオーディエンスがいた。

 

私はその瞬間、

「もはや誰もBABYMETALを応援していない。BABYMATALは完全にアーティストになった。」

と思った。

 

しかし、BABYMETALはそこに留まらなかった。

 

ギミチョコ!のシンガロングで泣きながら、私は、

「生まれてきて良かった」

と思っていた。

 

この日、BABYMETALは私の中で

「スーパースター」

になった。

 

 

 

私はX JAPAN、GARGOYLE等のようなビジュアル系から音楽にハマり、その後洋楽が好きになりライブにも通うようになりました。

Metallica、Megadeth、Radiohead、U2、Oasis、Coldplay、Bjork、SigurRos、Museのようなビッグネームはもちろん、haven、Mutemath、reignwolfのようなバンドでもそのライブで彼らを応援したことがなかったように、アーティストのライブは応援をするものではないと思っています。

アーティストのライブはその楽曲、パフォーマンスに熱狂し、自分が純粋にそれを愛していることを大声で叫べる場所だからです。

 

一方、アイドルはその成長に感動するものであり、ファンが支え、応援するものです。

BABYMETALを応援しなくなっているのだとしたらアーティストだと言えるのかもしれません。

しかし、もしBABYMETALがヴァッケンに出たら確実に応援すると思います(笑)

 

前記のバンドは私にとってスーパースターです。

 

私にとってスーパースターとは、

「この音楽を知ることができて生まれてきて良かったと思わせてくれる存在、自身の輝きで人の人生を照らすことのできる存在」

です。

 

BABYMETALに出会えて生まれてきて良かったと思えた以上、BABYMETALは私にとってスーパースター以外の何者でもありません。

 

長くなりましたが、以下結論とします!

 

「BABYMETALは、アイドルとしてその成長を応援する喜びとアーティストとしてその芸術性に熱狂する喜びの両方を与えてくれる奇跡的な存在であり、そしてスーパースターである!」

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One Comment

  1. ぶうたんのDIET

    2014年10月22日 at 12:09 AM

    レポとても良かったです。
    武道館でのアクシデントは私もハラハラしました。
    なのにすうちゃんともあちゃんは仕事を全うしてた!
    「プロだな!」と思わざる得なかったです。

    大阪のサマソニは東京都比べて迫力が違うと聞きますがどうなんでしょう?
    最前列は変わりないですよね。
    サマソニは他のファンの方たちもおられるので楽しめてイイです!
    来年がまた楽しみです!

    「この音楽を知ることができて生まれてきて良かったと思わせてくれる存在、自身の輝きで人の人生を照らすことのできる存在」
    この言葉良いですね!

    Reply

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