Catch Me If You Can が描き出す、10代のリアル。

Catch Me If You Can が描き出す、10代のリアル。

こんばんは。

1999、1997という素晴らしすぎる映像作品が発表され、皆様と同じようにただひたすらに見続けているKAIMETALです。

特に1997は幕張メッセでのライブということで、私も参加したワールドツアー幕張2日目の光景ともリンクし、脳裏にある光景が甦りました。

ワールドツアー幕張は大型スクリーンのみのセットで、演出もシンプル、直球勝負でしたが、その中でもとても素晴らしいと感じた演出があります。

 

その曲は、Catch Me If You Can。

 

BABYMETALのライブでは、紙芝居によるストーリー展開がハイライトの一つでもあります。

紙芝居で語られるメタルレジスタンスの物語は完全なフィクションから始まったはずですが、現実に変わってきていると感じる部分もあり、紙芝居と現実のBABYMETALの距離感が近づいていると感じていました。

この日のCatch Me If You Canでは、間奏リフの場面で背後のスクリーンが真紅に染まり、浮かび上がった3人のシルエットが踊る姿は紙芝居の世界からそのまま出てきたのではないかとの錯覚に陥るほど非現実的なものでした。

この演出によって紙芝居と現実をスムーズに繋げることに成功しており、また、単純にかっこ良く、ただうなるしかなかったのを覚えています。

 

そのような非現実的な光景を目の前にしながら私は、これは逆に究極に現実的なことを描いているのではないかと感じました。

 

かくれんぼをモチーフに、童謡「赤い靴」を少しオマージュしたこの曲は何かからの逃避を描いているのですが、それが何かを直感的に感じたと言っても良いかもしれません。

それは、

 

「大人になる」

 

ということ。

 

ここで言う鬼とは「時間」だと思います。

童謡「赤い靴」は赤い靴を履いていた幼い女の子が異人さんに連れて行かれて会えなくなってしまうというストーリー(詳しくはwikipediaをご覧下さい)ですが、この曲では「大人の女性が履く靴」のイメージが強く心に浮かびました。

高校を卒業して10ウン年が過ぎましたが、当時のことを思い起こすと、青春時代の中高生は一般に今が本当に楽しく、自分たちが一番輝いている世代だということを本能的に理解していると思います。

「絶対に見つからないとっておきの場所」とは、「夢中になれるもの」であり、私の場合は音楽でしたが、それぞれスポーツだったり、恋愛だったりするものです。

ただ、そのような時間にはいつか終わりが来ることも本能的に知っているのが中高生で、そこから逃避したいという気持ちは誰にでもある普遍的な感情なのかも知れません。

 

「輝きとその輝きが続かないこと」

 

この二つが同居する心が10代のリアルだと思います。

 

Catch Me If You Canは時間切れから逃げたいという気持ち、夢中になれるものに熱中していれば忘れられるという気持ちを歌詞やスクリーム、メロディーで表現しています。

そして、現実には逃げ切ることが出来ないのだという気持ち、絶望感を破壊的なリフ、曲調で表現していると思います。

全てが計算かどうかはわかりませんが、現実に中高生であるBABYMETALの今を表現しているとも考えられ、描き出される圧倒的なリアリティにライブ中に「名曲過ぎる!」と興奮した次第です。

 

曲の解釈としてはまた支離滅裂で完全な妄想を書きなぐる形になってしまいましたが、BABYMETALの限られた時間をしっかりと見届けなければならないと使命感のようなものが芽生えた瞬間でもありました。

 

ただ一つ、大人になって言えることは、夢中になれるもの、「絶対に見つからないとっておきの場所」は大人になってからも見つかるということです。

 

私にとってそれはもちろんBABYMETALで、また今この時間が青春時代であると思える自分がいます。

 

輝きはいつか失われるから美しいのかもしれません。

 

しかし、さくらの花が毎年咲き、その種子からまた新しい木が生まれるように美は永遠でもあります。

 

今この瞬間に立ち会えること、そして、今が青春時代だと思えることをBABYMETALに感謝したいと思います。

 

 

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