KOBAMETAL入門 第一回 〜ライブはミサ〜

KOBAMETAL入門 第一回 〜ライブはミサ〜

BABYMETALの生みの親にしてプロデューサー,KOBAMETAL.BABYMETALに興味を持った方なら,一度はその名を耳にしたことがあるだろう.アミューズの社員としてBABYMETALを立ち上げ,以降,楽曲制作の企画からライブ演出までまさにBABYMETALの頭脳と言える存在.メンバーの三人には「お父さん」と呼ばれているというくそ裏山な,嘘か本当か分からない噂まで聞こえてくる,この人物は,一体その実何者なのか.本人のインタビューなどのソースから,その答えの一部を探りたい.KOBAMETALの考えを知ることで,BABYMETALへの理解も深まるはずだ.

百聞は一見に如かず.まずは動画で本人の肉声を聞いてみよう.

2012年,ほぼ三年前の時点で,実は既に英語でのインタビューに応えていた!!

どうだろう,KOBAMETALが卓越した言語能力を有していることがお分かりいただけただろうか?そう,常人の理解など凌駕する,予想の斜め上を行く,これこそがKOBAMETALを端的に表している.というおふざけはさておき,伝説となった2014年3月の武道館公演「赤い夜 LEGEND “ 巨大コルセット祭り” ~天下一メタル武道会ファイナル~」の冒頭でKOBAMETALは自らを

メタルの神 キツネ様からの”お告げ”を届けるメッセンジャー

だと紹介している.あくまでも全てはキツネ様ありき,自分はそのお告げにしたがってSU-METAL, YUIMETAL, MOAMETALを導いているに過ぎない.そういう「体(てい)」を崩さない.そう,世界観を崩さない,これはBABYMETALの,特にライブでの重要素だ.


今の主流のアイドルが日常の延長線上にあるのに対し、BABYMETALは「非日常感」の提供をとても大切にしている。そのため、ライブでもいかに日常を離れた空間、時間を演出するかを考えている。一例を挙げるなら、オープニングからエンディングまでをひとつのストーリーとして見せられるよう、MCをしなかったり、ムービーと楽曲、舞台美術をうまく組み合わせたりなどの工夫がある。[1]

でもBABYMETALはリアリティ重視というよりはディズニーランドだと思ってるんです。ミッキーの耳をつけた瞬間にその世界観に入れるみたいな,メタルもある種のファンタジーだと思ってるんですよ。[2]


ここに,BABYMETALと他のアイドルとの間の歴然としたアプローチの違いがはっきりと見て取れる.では,KOBAMETALはどこからそういった世界観の構築のアイディアのヒントを得ているのか.その答えは,BABYMETAL激推し雑誌として他の追随を許さない「ヘドバン」の記念すべき第1号収録のインタビューにあった.詳細はぜひ実際にヘドバンを手にとっていただきたいが,そこにはKOBAMETALが小学校六年の時に最初にHR/HMに触れた経験が述べられている.

そのバンドとは,何を隠そう,あのデーモン閣下率いる,聖飢魔IIである.[3]

seikimatsu

聖飢魔IIといえば,確かな音楽的素地があるにも関わらず,そのある種フザけた立ち位置と打ち出し方で,有名音楽雑誌から「0点」という評価を受けたことがエピソードしてある.「正統な」「正しい」ジャンルの人間を怒らせるというその姿勢,まさにBABYMETAL現象と共通ではないか.そして,聖飢魔IIのライブは「ミサ」と称され,その「非日常感」は,なるほどBABYMETALのライブに色濃く影響を与えている.むちゃんこかっこええミサの様子.

であるから,メイト諸君は今月下旬に迫っている「黒ミサ」「赤ミサ」では大いにその非日常に浸かるべし,そう,ありったけのコープスペイントをして!私はそれをTwitterで鑑賞させていただくっ!

「ヘドバン vol.1」でKOBAMETALは当初のスタンスとして「最初は怒られて始まろうかなと思っていたぐらいで(笑)」とも語っており,中途半端にだけはならず,アイディアを振り切った形で実現しようという強い意思を持っていた.2012年後半の時点で,メタル好きリスナーのBABYMETALへの反応として,次のように述べている.


 極端に「賛」と「否」しかない。自分が過去にガチメタラーだったのでわかるのだが、本気でメタルが好きな人にとっては、BABYMETALは腹立たしい存在なのだと思う。もともとBABYMETALはオーセンティックなメタルをやりたかったわけではなく、新しいメタルのスタイルの提案という一面もあるので仕方のないことであり、そういった層に届くにはとても時間がかかるとは想定している。[1]


「怒られても構わない」そういうKOBAMETALの本気の割り切りが,BABYMETALの快進撃に繋がったことは間違いなく,新しいものを創りだすことの意味を考えさせる.そして,KOBAMETALの予想すら超えて,BABYMETAL現象が広がっていることは周知のとおり!

勢いに任せて続けると,あまりに長くなりそうなので笑,続きは次エントリに回します.いつになるかな?次はBABYMETALというアイディアの出所,2014年の振り返り,今後の展望などに触れられれば.という訳で第一回はここまで.See you!!

[1] 日経トレンディネット トレンド・フォーカス「異色メタルアイドル「ベビーメタル」はなぜ人気? “仕掛け人”を直撃!」(2012年10月31日)

[2] Nexus 音楽主義 vol 60

[3] ヘドバン vol. 1 シンコーミュージック (2013/7/4)

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One Comment

  1. komkom

    2015年4月13日 at 8:51 AM

    「ミサ」などとキリスト教臭さを安易に出すな。
    BABYMETALが人気のある東南アジアをはじめ,世界中にイスラム教徒は多い。
    その中には過激派もいる。
    BABYMETALがテロの対象になったらどうする?

    そこまで言わなくても,どうしてキリスト教を宣伝・支援するようなことをするのか。
    宗教性について鈍感すぎるぞ。

    Reply

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